「カバ」
創作:さくB
紙:ダイソー 30cm色和紙
またリクエスト消化です。
カバの折り紙作品と言えば、小松さんやラングさんの作品が有名です。
Twitter勢ではskさんやザキさんのカバがすごいですね。
個人的に好きなのは楓くんのカバですが、背割れで、ピッタリ折らないと紙の裏面が見えてしまうのが気になるところでした。
カバを創作するにあたって、小松さんと楓くんのカバを試しに折ってみました。
小松さんのカバは何度折っても驚くアイデアがあって楽しいです。
一方で楓くんのカバはあまりにもスッキリしたデザインなのに、どうしてもカバにしか見えないのが面白くて、何故カバに見えるのか頭をひねっていました。
この写真は、カバの顔の試作です。
鼻のインサイドアウトに挑戦していましたが、
これは背割れなので、あとあと困るだろうなあという予感がしていました。
このときは、魚の基本形ベースで、45度のカドをうまくつぶしてふたつのカドにわけ、目と耳を折ろうと思っていました。やっぱり背割れでした
ちょっと寄り道して、こんな四角いカバも面白いかなと思いましたが、木村さんが既にやってらっしゃると小松さんが教えてくれました。
あまりに創作が難航したので、ブック型から段折りしただけの「ひらきなおり折り紙」も登場しました。わりとウケてました
箱型のカバなら蛇腹からできるだろうと思って作った試作です。目を小さくしようとすると蛇腹の幅がさらに細かくなって大変そうだったのでやめました。
前にカピバラを折ったときのテクニックで足を出しました。見た目はそんなに悪くないけれど、内部がスマートじゃないなぁと思ってやめました。まだ、これは完成じゃない気がしました。
だいぶ今の形に近づいてきました。鼻の辺りをつまんで中央に寄せるとそれっぽくなることを発見しました。でもやっぱりまだ完成じゃない気がしました。
しばらく同じような配置でいじっていたら、その都度、より良くするための小さな発見があって、そういうのが積み重なって今の形になりました。
やっぱりゴリ押しで造形するよりも、粘り強くスマートな方法を探す方が結果的により好きな作品に仕上がるようです。