さくBは折り紙を折っている

saku B is folding origami.

折り紙に関するQ&Aのコーナー(創作、設計の仕方を教えてくださいなど)

今日は折り紙に関するQ&Aのコーナーをやってみようと思います。
今までさっくが聞かれたことのある質問や、読者が興味ありそうな質問を取り上げてみたいと思います。

Q: さくBさんが折り紙を始めたきっかけを教えてください

A: 昔のことは忘れてしまっていますが、小学2年生くらいの頃、川畑文昭さんの恐竜の本の折り紙を折っていたような記憶があります。小学生が折り紙にハマるのは割と良くあるんじゃないかなあと思います。

ですが、中学や高校では折り紙を折っていた記憶はありません。大学生になったころ、ちょうど某動画共有サイトが流行っていて、そこにゲームのモンスターを1枚で折る動画が投稿されているのを見つけました。その動画の作品は個人的にはあまり好きではなくて、自分でもっと良い作品を作ってみようと思ったのが本格的に創作を始めたきっかけになりました。

Q: はじめて折り紙を創作したのは何歳のときですか?

A: これもまたよく覚えてないんですが、小学生の頃にモンスターファームのスエゾーというモンスターを折りました。今では折り方は覚えていませんが。

Q: 折り紙を創作する方法を教えてください。

Q: どうしたら折り紙を創作できるようになりますか?
A: よくある質問ですが、明確な方法があるわけではないので答えるのは難しいです。ただ、現在は創作や理論に関する情報がネット上に多くありますから、それらを探してよく読んでください。それに、創作に関連する書籍も増えてきています。

ただ、そうやって割と簡単に手に入る情報以上のものは、今現在活躍されている折り紙作家の頭の中にしかないものがほとんどだろうと思います。そしてそれらは、創作折り紙の経験から来るもので、言語化しにくいことも多いのではないかと思います。

つまり、情報に関しては少しググるくらいで充分で、あとは試行錯誤しましょうということですね。だって、折り紙作家はおそらくみんなそうやって創作できるようになったのですから。

とは言え、最近はSNSで折り紙作家の呟きとか作家同士の会話とかが見られるので、そういう中で、創作に役に立つ情報が得られる可能性は充分あります。なので、是非折り紙作家さんのアカウントをフォローして覗いて見てください。

Q: 職業として折り紙作家になるにはどうすれば良いですか?

A: 私もよくわかりません。が、収益化の手法として、書籍や動画による広告収入、企業広告向けの作品制作、作品そのもの販売というのがあるようです。

ただ、アイドルや歌手みたいに、それらをまとめるレコード会社的なものがあるわけではないので、基本的には個人プレーで勝手に折り紙作家を名乗るくらいの感じになるかと思います。

そうなってくると、書籍の販売、動画投稿というのが一般的になってくるのかなと思います。

かの有名なおりがみはうすでは企業向けの作品制作もよく行っているようですね。

Q: ○○を折ってください!!

A: たま〜にリクエストを受け付けてることがありますので、そのタイミングで言ってもらえれば作るかも知れません。ただし、折りやすい題材、折りにくい題材がある他、得意不得意、既存の他人の作品との差別化、そもそも興味ない(そのキャラクター知らない)、動画投稿したら再生されやすいかどうかなど、さまざまな要素がありますので、総合的に判断して折る題材を決めています。なので、リクエストのほとんどは採用されないか、されたとしても数ヶ月や1年後とかいうこともあり得ることをご了承ください。

Q: 折り方がわかりません

A: 知りません

Q: 大きい折り紙はどこに売ってますか?
Q: おすすめの紙を教えてください

A: 私が使う折り紙は基本的に、100円ショップ、文房具屋、紙専門店のいずれかで購入しています。特に100円ショップは優秀で、50cm以上の大きさの折り紙が置いてあることがあります。とりあえず折るだけなら100円ショップで足ります。より美しい仕上がりを求める場合には紙専門店で折り紙向きの紙を買いましょう。竹尾という店で買えるビオトープという紙がおすすめです。

Q: 最後まで折れるのですが仕上がりが汚くなります。どうしたら良いですか?

A: 綺麗に折れない理由はいくつかありますが、そのうち2つ大事なものがあります。

一個目は折り筋が弱いこと。爪でギシギシと折り痕をつけてください。紙を折っても自然に元に戻ろうとする力が働いて、だんだん開いてきてしまいます。また、強くつけた折り筋は山谷の反転が容易なので、その意味でも力強く爪で折り筋をつけてください。ホイル紙でやると破けます。

二個目はズレないように折ることです。折り紙は精度との戦いでもあります。ありとあらゆるズレ対策をしましょう。市販の折り紙だと正方形ではなく1mmほどのズレがあったりします。そういうときはカッターで余分な部分を切り落としますし、フチとフチを合わせておるときには、ちゃんとフチ同士が合っているか目視だけでなく指で触った感覚で確かめます。その他考え得るありとあらゆる対策をして、自分なりの最適な折り方を見つけましょう。

折り上がった後に、ボンドを入れたり、針金をいれたりすることもあるようです。

Q: 折り紙の創作に数学の知識は必要ですか?

A: なくても平気ですが、あると少し便利です。特に角度系で設計する場合に、分子を配置したら基準点の折り出しが必要になって、その点の折り出し方が知りたいとかいうときに少し数学が出てきます。数学がわからなくても色々な創作の方法があるので大丈夫だと思います。

ただし、ユニット折り紙はダメ。数学の知識なしでユニット折り紙を創作するのはかなり変態的な縛りプレーです。やってる人もいますがおすすめしません。まぁ数学のほうに興味がよりすぎて複雑で意味わからん多面体ばかり創作するようになっちゃうデメリットもあるかも知れませんが。

Q: YouTubeにある折り紙の動画は違法なの?見ても良いの?

A: 法律の専門家ではないのでなんとも言えませんが、明確に違法とは言い切れないと思います。ただ、無断で本に載っている作品の折り方の動画を投稿するよりは、創作者に投稿しても良いか確認を取ってからにするべきでしょうね。

見ても良いかどうかについてもなかなか難しいところで、見るべきでないとする人も多くいます。

視聴者の立場から、その動画が無断投稿されたものかを判断することがまず難しく、その上で無断投稿自体が違法なのかも微妙、
さらに、違法投稿された動画を見ること自体がそれほど罪に問えるものなのかも微妙。

ということで、そういう動画を見てただちに罰せられるということはまず無いと思います。

Q: 折り図を描くソフトは何を使っていますか?オススメの作図ソフトはありますか?

A: Affinity Designerを使っています。
無料で折り図を描きたい人にはInkscpaeをオススメします。
ただ、動作が重いので、余裕のある人は有料ソフトを使ったほうが良いかも知れません。

Q: 折り図の描き方を教えて下さい。

A: こちらの動画がわかりやすいです
Origami Diagramming #1 - Inkscape basics (squares, lines, arrows, commands, tools) - YouTube

Q: 他人が考えた作品を折って、それをフリマアプリなどで売っても良いですか?

A: わかりません。
ただし、良くないとする人が多いです。
そして、創作者によっては「販売しないでください」とか「販売してもいいですよ」とか言ってる人もいます。
さらに、その宣言に法的拘束力があるのかもわかりません。
ですが、創作者の考えを尊重しましょう。

ちなみにさっくの作品は売ってもいいですが、何が起きても知りません。

Q: 展開図折りができません。どうすれば展開図折りができますか?

A: 展開図折りはともかく、折り図の通りに折れるレベルの能力があることを前提にお話します。
よく言われるのは、難易度の低い展開図から挑戦してみようということです。
展開図の難易度を図る指標として以下があります。

  • 山谷の区別があるか
  • どこまで詳しく展開図が書かれているか
  • 基準点の折り出しがわかりやすいか

当然山谷の区別がある方が展開図折りの難易度は低いです。
展開図を折りたたむだけであれば、折り線が少ないほど簡単ですが、
折りたたんだ後の仕上げまで考えると、折り線が多いほどわかりやすくなります。
基準点の折り出しについては知識が必要なのでここでは省略します。
他の2つの指標を参考にして、難易度の低い作品から挑戦してみると良いでしょう。

個人的に一番オススメなのは部分折りです。
展開図の一部のみを切り取って、そこだけを折りたたんでみることです。
難しそうであればより狭い範囲を、簡単に折りたためそうならより広い範囲を切り取れば、
自分の技量にあったレベルの展開図折りができます。
そして、各部分の折り方を理解してから1枚で全体を折りたたむことに挑戦します。

また、色鉛筆などで展開図を折り紙に書き写すことも効果的です。
いちいち展開図と手元の紙を見比べる必要がないので、純粋に折りたたむことだけに脳のリソースを使えます。

Q: 裏打ちについて教えて下さい

A: 折り紙における裏打ちとは、紙を貼り合わせることを言います。
その目的は、両面を自分の都合の良い色の組み合わせにすること、薄すぎる紙を厚くすることなどがあります。
一般的にはCMCというのりを使ってやるらしいのですが、さっくは使ったことがないので解説できません。
さっくは主にスティックのりを使っています。
30cm程度の紙であればスティックのりなどでも裏打ちできると思います。

Q: 紙の種類について教えて下さい

A: 以下の表を御覧ください。

教育折り紙 市販されている一般的な折り紙。7.5cm、15cm、35cmなどがある
カラペ 両面同色のめちゃくちゃ薄い紙。新宿の世界堂に売ってる。Tカラペとニューカラペがあり、折り心地が違うらしい
ビオトープ 両面同色のほどよい厚さの紙。竹尾に売ってる。渋い色しかない。折りやすい。
カラペラピス 片面が光沢のある、ちょっと薄い紙。生産終了した。すげー折りやすかったのに。暗い色しかない
クラフト紙 その辺の文房具屋やホームセンターとかに売ってる。厚さは様々。破れにくいがすぐハリがなくなる。大きい紙がほしいときに助かる
タント その辺の文房具屋やホームセンターとかに売ってる。ちょっと厚い。シンプル作品やユニット折り紙に最適。色数がすげー豊富

これ以外にも雲竜紙、越前もみ紙、雁皮紙、玉虫紙などが折り紙として有名。さっくはあんまり使ったこと無いから使い心地とか教えて欲しい。

Q: 折り紙チュートリアル動画の撮影方法や機材を教えて下さい。

A: スマートフォン(iphone 7、pixel 3a)で撮影をしています。机にクランプキットやスライディングアーム、雲台とか言うのをつけてスマホを固定しています。100円ショップのスマホスタンド的なものと組み合わせています。あとは、デスクライトを使っています。そのままだと影がくっきり出過ぎてしまうので、コピー用紙を丸めたものをディフューザー代わりに使っています。


Q: 折り紙写真の撮影方法について教えて下さい。

A: ダンボールに画用紙を垂らし、デスクライトを当てています。
やはりそのままだと影が濃すぎるので、コピー用紙を通しています。
カメラはiphone 7ですが、一眼レフの方が良さそうだなあと思っています。