さくBは折り紙を折っている

saku B is folding origami.

折紙探偵団コンベンション折り図集25、作品写真紹介

折紙探偵団コンベンション折り図集25を買いました。

折り図を投稿すれば献本が貰えるのですが、
今年はちょうどいい折り図が用意できなくて購入することにしました。

さて、折紙探偵団コンベンション折り図集25に掲載されている作品をいろいろ折ったので、
お気に入りの作品を紹介したいと思います

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まずは萩原元さんの「蛇」

蛇はこの本の目玉作品と言っても過言ではないと思います。

元さんらしいわかりやすく丁寧な折り図と
折りやすいデザインで他の色の組み合わせでも折ってみたくなる作品です。

折り図では針金を入れるように書かれていましたが、
さっくはボンドだけで頑張ってみました。

ボンドだけでも隙間にしっかり入れてあげれば
ある程度固定できることがわかりました。

「全ての隙間にボンドを入れろ!!」

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次は幾野陸さんの「ハタタテダイ」

個人的にこの本の中で1番好きな作品です。

元さんの蛇同様、インサイドアウトが要の作品で、15cmで十分折れるので何個も作りたくなりました。

目の表現は何通りがアレンジ出来そうで、
表情違いの差分も兼ねて量産すると楽しいと思いました。

最初から最後まで22.5度で完結していて、
説得力のあるデフォルメデザインなので
折り紙らしさ溢れる文句なしの作品です。

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次は川畑文昭さんの「ヨシキリザメ」


やはり22.5度の造形で、非常に折りやすい
かつ立体的なサメになっています。

特に背びれが大きく折り出せているのがポイント。

必要なカドがどれも大きく折り出せれているのに、広い面も持ち合わせたスタイリッシュな造形がグッドです。

25cmくらいの紙がちょうどいいです。

両面同色の紙でもう一度折りたいですね。

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次は渡辺大さんの「カラッパ」

実は、以前のコンベンションで講習を受けた作品です。

細長いパーツのないモチーフは意外と創作するのが難しいのですが、このカラッパは特徴をよく捉えているし立体的です。

講習を受けたときはどうだったか覚えてないですが、折り図では22.5度からずらすことで安定感と説得力を高めています。

22.5度好きとしてはモヤモヤしながら折りましたが、できあがった形はいい感じです。

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次は稲吉秀尚さんの「ニシキゴイ」です

背びれの折り出し方が面白いと思いました。

難しい折り方や無理な折り方もなく、形のバランスもよく、インサイドアウトもできていて、全体的にクオリティの高い作品だと思います。

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次はキノシタゴウさんの「シャチ」です

シャチは以前創作したことがありますが、インサイドアウトが難しいテーマです。

僕のシャチは目のように見える模様の部分が厚くなってしまいますが、キノシタゴウさんのシャチはむしろ背びれが厚くなります。

アゴがしゃくれてるところがチャームポイントですね。

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次は各務均さんの「GT」です

これはすごいです。

GTという魚のことは知りませんでしたが、とにかくこの魚らしい顔つきとヒレの出方に惚れました。

カラペラピスで折りましたが、めちゃくちゃかっこいいです。

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次は土井源さんの「ミッキーマウスプラティ」です。

最近コンベンション折り図集の魚率が上がってる気がします。

動物とか恐竜は折り尽くした感があるのかも知れないですね。

魚類の折り紙は作品ごとに固有の複雑な立体工程を持つ傾向にあります。

この作品もその例に漏れず、慣れない工程を折り図を見て正しく解釈することに集中して折っているうちに、気がついたら魚の形になっていました。

やはりポイントはミッキーマウスの形をした模様で、ここの立体工程はなかなか興味深かったです。

1番の山場は工程93の尾鰭の角度をずらしつつ平坦に畳む工程で、途中の工程と拡大図があると良かったなと思いました。

この後、工程93で折った部分が干渉して無茶折りな部分が出てきてしまいました。(無茶折り:ここでは厳密に平坦折りができない折り方)

僕だけかもしれません。

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鶴田芳理さんの「ゴディバ」です

馬と人間を1枚から折り出す作品です。

このような二体折り作品はどのように創作してるのか見当がつきません。

仕上げで馬に乗っている女性の滑らかさが表現できれば良かったんですけど、僕には難しい課題でした。

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次は山下公平さんの「かんたんガイコツ 」です

この作品、目の折り方によってトランプのスート(♠️♦️❤️♣️)を表現することができます。

オーソドックスな構造で素直に表現した作品です。

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次は森澤碧人さんの「原付」です





ヤバイ。

頭おかしい折り紙オブザイヤー2019受賞。

よく折り図を描いてくれました。

22.5度系ながら複雑を極める257工程。

一部折り方がわからず省略しました。

これでまだ簡略版というのでドン引き。

本書で1番カオスな作品であることは間違いない。

この折り図のためだけでもこの本買った方が良いレベル。

凄すぎてむしろ怖いまである。

ヤバイ。頭おかしい。

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ラファエル・マイヨさんの「熱帯の鳥」

仕上げはさっく流にアレンジしました。
(工程65折り忘れ)

最近、魚の折り紙の種類がどんどん増えていますが、鳥もどんどん増えていくと良いですね。

折り図は英語でしたが、わかりやすかったです。

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最後はチョン・ジェイルさんの「馬」

韓国折り紙作家さんたちの作品は22.5度系が多く、折り図も紙の重なりを忠実に表現した丁寧なものが多いです。

一部わかりづらい工程があるものの、この作品の折り図もとても見やすく美しかったです。

たてがみの折り方はステゴサウルスの板にも応用できそうな折り方でした。

他の方の作品を折ると、その作品のこういった部分的な構造から創作意欲を刺激されたりして良いですね。

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以上でコンベンション折り図集25の作品紹介は終わりですが、本書には他にも素敵な作品がありますので、ぜひご自身の手で作って見られることをおすすめします。

特に原付。